架空請求詐欺・ワンクリック詐欺

架空請求詐欺

架空請求詐欺とは

架空請求詐欺とは、利用してもいないサイト(出会い系やアダルトサイト等)の利用料を払うように、インターネットやメール、文書等を用いて架空の請求をする詐欺のことです。

かつては銀行振込で払わせる手口が多かったのですが、近年の電子マネーや決済手段の多様化で様々な方法が用いられているようです。

架空請求詐欺の手口と対策

基本的にお金を払う必要はなくとにかく無視をすることです。そもそも不特定多数に架空請求をおこない、その中で焦ってお金を払ってしまう人が現れるのを狙うというのが手口だからです。

また、電子マネーで支払いを指示してくる手口として多く見られる「Amazonギフト券」はアマゾンでの買い物以外の支払いには使えませんのでご注意下さい。

裁判所から来た場合

文書で裁判所の手続き(支払督促もしくは少額訴訟)を通した架空請求をしてくるという手口が過去にあり、その場合は簡単には無視できません。

この架空請求で利用されている郵送は特別送達と言い、郵便配達員から直接手渡しで受け取った場合、そのまま放置すると一定期間後に請求が法的に確定してしまいます。

ですので通常は裁判所にしかるべき手続き(督促異議申し立てなど)を行わなければなりません。

※この手口で支払いに応じなかった人に対して実際に架空請求詐欺業者が裁判を起こした例があり、その時は「訴訟詐欺」に当たるとして請求は棄却されたとのこと。

その他の手口

「裁判所」自体を騙る手口の他、「弁護士事務所」「探偵事務所」などを騙り、資産差押や身辺調査を行う旨で脅すなどの手口も見られます。

ワンクリック詐欺とは

架空請求詐欺の一種として「ワンクリック詐欺」というものがあります。

ワンクリック詐欺とは、インターネットで一度クリックさせた瞬間に「契約が成立した」として料金を請求、利用者に契約が成立したと誤認させ高額な料金を払わせる詐欺のことです。

ワンクリック詐欺の手口

例えばアダルトサイトを閲覧中にボタン(例:「動画を見る」ボタンなど)をクリックすると「入会料〇〇万円を払って下さい」などと契約成立・料金請求等の画面が現れ、そのまま画面が固定されてしまうなど、利用者を焦らせ支払わせてしまうという手口が使われます。

被害に遭ったと思ってもアダルトサイト閲覧中のことのため他人に相談できないなどの被害者の弱みをつく悪質さもあります。

また、請求画面が表示された際に「登録を解除する」「退会を希望する方はこちら」などとクリックを誘導し、クリックすると自動的に電話がかかってしまい携帯番号を知られてしまうという手口もありました。

そうすると携帯に直接料金請求の連絡をしてきます。「法律に基づいての請求」や「支払いがなければ法的措置を取る」などと告げて相手を焦らせ脅すのが常套手段です。電話に出ない場合は留守電にしつこくメッセージが入ることになります。

「クリック」というワードが使われているようにスマホ登場前に流行った詐欺の手法となりますが、現在では知識や情報がなくてもスマホは持っている若年層が狙われているとのことです。

ワンクリック詐欺の対策

インターネットにおける契約に関しては「電子消費者契約法」という法律があります。

簡単に説明すると、インターネットでは操作ミスによるクリック・タップが起こりうるため「ネット上で契約を成立させる場合は2段階のクリック・タップ(ツークリック)を用いてください」というものです。

つまりワンクリックでは法律上契約が成立しないため無視して大丈夫だということです。

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関連項目