交際クラブ詐欺とは
交際クラブに入会し女性(主にセレブ女性)と交際することによって高額な報酬が得られると謳い、交際や報酬目的で連絡を取ってきた男性から高額な保証金を騙し取る詐欺。
基本的に男性がターゲットにされ、暴力団などが組織的に行っていた詐欺です。
一時期はかなり被害者が多かったと推測されます。
交際クラブ詐欺の手口
- 広告や迷惑メール等でターゲットをひっかける
- 交際クラブ入会時に保証金を出させる
- 保証金を詐取し連絡を断つ
①交際クラブ詐欺業者がウェブサイト(スポーツ新聞の例もある)において「経済的に裕福なセレブ女性と交際することによって高額な報酬を得られる交際クラブ」との広告を出したり、迷惑メールなどにおいてターゲットをひっかける。
実際には交際クラブなど全く存在せず、ターゲットと会うのは主に高級ホテルなどが利用される。また、セレブ女性は「サクラ」、もしくは詐欺業者側の人間である。
②交際クラブ入会を希望する男性に対し、「女性との交際においてトラブルがおこった時のために、交際契約金(報酬額)の半額の保証金(預託金)が必要です。交際が終わった後に返金されます。」などと言い、最初に保証金を預けさせる。
③何かと理由をつけて女性との契約金額を高額につりあげ、保証金を全額払いきるまで男性は女性に会うことができない状態にする。
もしくは、保証金が払われても、女性の都合が悪くいつまでたっても女性に会えない状態にする。
女性に会えないため報酬がもらえず、男性が退会・保証金の返金を要求しても「契約期間が終わっていない」などと退会にも保証金の返金にも応じない。
最終的にはターゲットの男性は連絡を断たれてしまう。
女性と会い、交際による報酬が実際にもらえることがあるが、より多くの保証金を騙し取るための餌である。
交際クラブは実体のない会社ばかり
詐欺の交際クラブに実体はありません。
ホームページの住所を訪れても交際クラブはありませんし、入金口座情報等から交際クラブ会社の登記を取得するとわかるのですが、本店住所に行っても会社は存在しません。
上記の登記は交際クラブ詐欺会社の登記ですが、結婚相談業など結婚という言葉を用いた事業目的が見られます。
また、不自然な会社分割により設立されている点などが見られますが、これは詐欺に使用する架空の会社をさらにいくつにも分割して数多くの架空会社を設立したためと考えられます。