取り込み詐欺

取り込み詐欺

取り込み詐欺とは

取り込み詐欺とは、商取引における慣習である「掛け払い」のシステムを利用した詐欺です。

「掛け払い」とは発注した分を後でまとめて支払う方法で飲み屋などの「ツケ」に似ている支払い方法です。

言わば飲み屋のツケ払いを逃げるようなものですが、異なる点は「商品が残っている」ことでその商品の転売で儲けることが取り込み詐欺の最終目的になるということです。

昔からあるスタンダードな詐欺の手法の一つでもあります。

取り込み詐欺の手口

取り込み詐欺の手口の説明図

取り込み詐欺の場合、詐欺を行う方も会社の形態を取っていることが多く、設立の古い休眠会社の登記を買い取って業務歴の長い会社を装うこともあります。

最初は少量の取引をしてちゃんと支払いをして信用を得た後に大量発注をするのが常套手段であり、大量に発注した後は代金の支払いから逃げたり自分の会社を計画倒産させたりします。

取り込み詐欺のターゲットとなる商品には「食品」や「電化製品」など比較的高額で売りやすい(換金しやすい)ものになりますが、他にも「車」だったり、ネット取引できるものなど様々なものがターゲットとされているようです。

取り込み詐欺にあった場合の対策

取り込み詐欺は相手も計画性があるため被害金回収という面ではなかなか厳しいです。

民事訴訟での資産差押を視野に入れつつ詐欺罪としての証拠を固め、告訴することを材料に相手方との返金交渉を目指すという方法になるでしょう。

取り込み詐欺はグループを組んで何度も繰り返しているケースがあり、事前に相手方の会社・役員の情報精査や過去の倒産情報などのチェックをおこない未然に防ぐことが重要です。

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